【構想中】野生動物による食害から農作物を守るプロジェクト(仮)②

こんにちはー!酒井としえってぃーです。

前回書いた野生動物から農作物を守るためのプロジェクト構想の続きを書いていこうと思います。でもその前に、その話と関連しそうなことを書き留めていこうと思います。


沖縄のユニークさ

▲那覇市の泊港の近くで見つけたかっこいいシーサー。マジムン(魔物)除けの守り神として街角や家の入口や屋根などに鎮座していることが多い。シーサーの名前の由来は獅子という説が有力。見た目からして納得感ある。口を閉じている方がメス、口を開けている方がオスだそうです。

僕が愛してやまない沖縄。昨日まで三日間出張してました。これまで全国いろんなところに行きましたが、その中でも沖縄は屈指のユニークさだと思います。

①方言がユニーク

沖縄の方言のユニークさはすごい。全然わからない!

めんそーれ!     ⇒ ようこそ!

にふぇーでーびる   ⇒ ありがとう

いちゃりばちょーでー ⇒ 一度会えば兄弟

いちゃりばちょーでーは訳を聞けばなんとなく納得感はあるけど、ほかの言葉はほんとにわからない。方言というより別言語と言ったほうがいいのではというレベル。

②気候がユニーク

沖縄は一年中ずっとあたたかい。セーターとか持って行ってたけど、三日間ずっと汗ばむほどの暑さでTシャツ1枚で過ごしていました。部屋では冷房かかってましたもんね。昨日の受講生の人(20歳前後の女性)は生まれて一度も雪を見たことがないそうです。

そのへんに生えている植物も京都や大阪のとは全然違うし、生き物も違う。講習中にサソリみたいな虫が出てきたときはびっくりしました。

▲え?なにこれ?サソリ?(体長5mmほど)

③文化がユニーク

沖縄のお店の店名は壁に直接ペンキで描かれていることが多いです。他の地域ではあまり見られない光景です。

沖縄の人ならエイサーやカチャーシー(カチャースはかき混ぜるという意味。カチャーシーは祭りの最後に喜怒哀楽をかき混ぜてみんなで分かち合おうという踊り。)をみんな踊れるというのも文化的特徴だと思います。(もちろん何事にも例外はあるので踊れないうちなんちゅ(沖縄の人)もいるでしょうけど。)

シーサーはマジムン(魔物)除けの守り神ですが、シーサーは家に訪れたマジムンを退治するのではなく、一緒にお酒を飲んで踊ってマジムンと仲良くなって、マジムンが悪さをしないようにさせるのだと聞いたことがあります。この話を思い出して調べてみたけどどこにも出ていたいので聞き違いかもしれませんが、陽気で寛容なうちなんちゅらしい考え方だな〜と思いました。

地理的、歴史的に見ても沖縄は大陸(明や清)と密接な関係があったので、いわゆる日本風の文化とは異なる独自性を持っているのも頷けます。


変わらない気候、変わる町並み、統一に向かう文化

今回の仕事は専門学校の講師の仕事だったので、20歳前後の学生さんたちと話す機会がたくさんありました。

全員沖縄で生まれ育ち、沖縄の言葉を理解しエイサーもカチャーシーも踊れる彼女たちですが、好きなものは国民的なアイドルだったり、youtuberだったり、海外ドラマだったりするわけです。

沖縄そばや地元の海の幸を振る舞うお店が多い中、全国展開のコンビニや大型ショッピングモールもあって、北海道のザンギとかを売ってるわけです。食べ物だけじゃなくて服でも靴でもなんでも日本中のものが手に入れれるわけです。

気候は昔からずっと変わらず温暖です。人間の脳は1万年以上進化していないそうです。

参照:DIAMOND online https://diamond.jp/articles/-/238381

でも人の生活が変わりました。

全国海も山も平野も盆地もあって、暑いところも雪深いところもあります。でもみんな同じテレビ番組を見て同じ情報を得て同じようなものを欲しがり同じような構造の家に住んで同じ教育を受けて同じような趣味嗜好を持って同じような人生を歩んでいます。

勘違いしてほしくないのは良いとか悪いとか言いたいのではありません。それは見方によって見え方が変わるだけです。。便利になったとも言えるし、大事なものを失ったとも言えるかもしれません。

気候や自然環境は昔から大きくは変わっていません。自然の中で生まれ育っている動物も植物も今も昔も変わらず自然の法則の中で生きています。変わったのは人間の生活です。


伝統的な建築物はよくできている

▲かどや。明治初期建築と伝えられる古民家。

日本家屋の材料は基本的に木、土、紙、石です。現代になって修理した部分は金属も使っていますが、もともとの梁や柱は木を組み合わせているだけです。壁は土と藁を練り合わせた土壁、屋根瓦の素材は粘土、瓦を止めているのは土です。

材料は遠い外国から調達する必要はなく、地元で手に入るものばかりです。

長年住んでいれば傷みもでてきますが、傷む壊れることが前提なので、傷んだり壊れた箇所を手直しすれば何年でももつように考えられています。逆に手直しを怠ればすぐに駄目になります。日本の特徴である夏の湿度の高さには通気性の良さで、台風には雨戸で、地震には瓦を落とし重心を下げる免震構造で対策されています。

現代の建築工法とは全然違う考え方ですが、先人の知恵の結晶だと感心します。


その土地にあった生活のあり方がある

便利さの中忘れがちですが、本来はその土地その土地にあった生活のあり方があり、我々の祖先は身近なものを余すことなく最大限活用し、豊かさを作り出していました。統一に向かう世界の価値観と先人の知恵。グローバルvsローカル。vsじゃなくてもいいか。どっちかに偏るのも良くないので、グローバルに偏っている今、ローカルを再認識、再評価するときがきてるんじゃなかなと感じてます。

そしてローカルの再評価と保護が野生動物の食害から農作物を守ることにつながっていくのです!さらにそれに伴う様々な課題が芋づる式に解決される可能性すら秘めています。


長くなってきたので、続きは次回。

乞うご期待!


酒井

まるや(旧・進化型コミュニティーハウスかどや)

高槻市原にある築150年の古民家「まるや」。学び合って育ち合う文化を作っています。

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