こんにちは〜!久しぶりの投稿です。酒井です。
今回からシリーズでは野生動物の食害と食害から農作物を守るプロジェクト構想について書いていこうと思います。
原は農村です。販売を目的に農業されている方もいれば自分の家族が食べる分だけ作られている方もいますが、みなさん何らかの形で米や野菜を育てています。かどやでも畑をお借りし野菜を育てているので身にしみてわかるのですが、野菜を育てるというのは食害との戦いです。
食害とは
動物が食物として他の生物を食べる行為は生態系上は自然のことであるが、その食物が人間にとって資源となるものであった場合、動物の摂食行為が人間に害を与えるものと見なされる。これを食害という。食べるという行為に重きが置かれるから、菌類などの寄生によるものはこれに含めない。 人間が資源とするものは範囲が広いため、その範囲も広い。例えば農業や園芸における害虫の被害もこう呼ばれる。近年では山里や里山における猿、鹿、などが農作物を荒らす被害も重視されている。また、漁業においては古くから海洋哺乳類による魚類の食害が問題視されていた。 また、動物が人間を襲う獣害の中でも、動物が人間を食べた場合は食害とよばれることもある[要検証 – ノート]。
出典:wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%9F%E5%AE%B3
米や野菜を作るのは大変な苦労がかかります。苗を育て、植えただけで実がなるわけではありません。毎日様子を見て水をやったり支柱を立てたり雑草をとったり間引いたり世話をしてやらねば良い実のりはなりません。
しかし動物たちは人間のそんな苦労などおかまいなしです。鹿は若々しい緑を食べ去っていくし、猿は食べごろの実を選び取っていきます。
人間は食べものからしか栄養を摂取できないので、だれかが生産したものを食べるしかありません。肉や魚にしても誰かが獲ってくれたり養殖してくれない限り絶対に食べることはできません。野菜や米も農家さんが育ててくれない限り食べることは絶対にできません。どんだけお金を積んでも物がなければ手に入れれません。
食害は農家さんにとって死活問題です。農家さんにとって死活問題ということは日本人全員にとって死活問題ということです。
食害を防ぐためには
①原因となる野生動物を駆除する。
②野生動物が里におりてこなくする。
主にこの2つの方法が考えられます。
まず「①原因となる野生動物を駆除する。」を考えてみます。畑の食害で問題となる野生動物は主にシカ、サル、イノシシです。駆除するには猟師による捕獲や駆除が考えられますが、増えすぎた野生動物に対して猟師の数が十分ではなく、猟師の高齢化も進んでいるため駆除が有効な手段とは考えにくいです。
参照:一般社団法人大日本猟友会 http://j-hunters.com/info/suii.php
自然界に天敵がいればいいのですが、シカ、イノシシには天敵であるニホンオオカミが絶滅して以来天敵がいません。シカは下草を食べる草食性で、他の生き物があまり生活できないようなスギやヒノキばかりで陰ばかりの人工林の中でも僅かに生えた下草すら食べつくし繁殖します。イノシシは雑食性なので何でも食べることができます。
したがって駆除によって頭数をコントロールし食害を減らすのは非常に困難です。
次に「②野生動物が里におりてこなくする。」を考えてみます。そのためにはそもそもなぜ野生動物は人間と接触するリスクを冒してまで人里におりてくるのかを考えなくてはなりません。
高槻では平成29年に新名神高速道路高槻インターチェンジが開設されました。
かどや周辺をGoogle Mapで見てみると、森を分断するように新名神高速道路があることがわかります。このことは野生動物の生活範囲や行動になにか影響を与えているのでしょうか。
そして平成30年には台風21号によって高槻の山林は甚大な被害をうけました。
この写真は令和3年11月6日(土)にポンポン山登山道で撮影した写真です。台風の強風により倒れたスギ、ヒノキが3年たったいまでも撤去されずに残っています。
これもまた野生動物の生活範囲や行動になにか影響を与えているのでしょうか。
さらにニホンオオカミの絶滅、戦後に人工的に植えられその後活用されず放置されているスギ、ヒノキの林、外国から安価な木材が入ってくるようになったことによる国内の林業の衰退、薪から石油、ガスへエネルギーが転換されたことなどなど、さまざまな変化はどのように影響しているのでしょうか。
食と暮らしを守るため、今私ができることはなにか!?
次回、具体的なアクションプランを紐解いていきます。
乞うご期待!
酒井
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